セクション: 解説記事
国家一般職 行政・技術・教育の区分の選び方
一般職試験は行政・技術・教育などの区分に分かれ、それぞれ専門試験の内容が異なる。自分に合う区分をどう選ぶかを解説する。
編集デスク
一般職試験は大きく行政区分、土木・機械・化学など複数の技術区分、そして2025年に新設された教育区分に分かれる。全受験者が受ける基礎能力試験に加えて、区分ごとに異なる専門試験がある。区分の選択は、筆記試験で何を学ぶかだけでなく、官庁訪問を経てどのような仕事につながりやすいかにも影響するため、易しさだけで選ぶべきものではない。
行政区分は具体的に何を対策するのか
行政区分の受験者は憲法・行政法・民法といった法律系科目と、ミクロ経済学・マクロ経済学を中心とした経済系科目を対策し、さらに技術区分・教育区分にはない一般論文試験も受ける。行政系の職務はほぼすべての省庁・地方支分部局に存在するため、卒業後の配属の幅が最も広い区分であり、特定の専門的背景を持たない受験者にとって既定の選択肢になりやすい。
技術区分が向いているのはどんな人か
大学で土木・機械・化学・農業などの工学・理学分野を専攻していた場合、技術区分は大学の学習内容の延長として専門試験対策ができ、行政区分の受験者が法律・経済をゼロから積み上げるのに比べて効率的に準備できる。採用後も、その技術的専門性を必要とする官庁・部署への配属につながりやすい。当年に実施される技術区分の一覧は、必ずその年の受験案内で確認すること。
教育区分とはどんな区分か
教育区分は2025年に新設された区分で、教育に関連する行政業務に関心のある受験者を対象としている。行政区分・技術区分と比べて実施実績が浅いため、当年の受験案内でこの区分固有の内容や年度ごとの変更点をより注意深く確認する必要がある。
区分によって面接内容も変わるのか
第二次試験の面接は区分を問わず人事院面接官が本人の面接カードに基づいて行うため、面接の形式自体は区分によって変わらない。ただし、面接官が技術区分の受験者には技術的な背景や志望理由を、行政区分の受験者にはより一般的な公務員志望の理由を掘り下げやすいなど、話の内容は変わり得る。
配属先にも影響するのか
間接的に影響する。官庁訪問では、各官庁が自身の人員需要に合わせて受験者の背景・区分をマッチングするため、技術区分は特定の専門性を必要とする官庁・部署への配属につながりやすく、行政区分は現実的に選べる官庁・地方支分部局の範囲が最も広い。
どう決めるべきか
まずは自分の学問的背景と本当の関心から考えるべきで、どの区分が受かりやすいかから逆算するのは避けるべきである。どの区分の専門試験も、見せかけで乗り切ることは難しい、地道な知識の積み上げを前提としているからである。関連する専門課程を学んでいれば技術区分の方が効率的に準備できることが多く、そうでない場合や配属先の幅を優先する場合は行政区分が現実的な既定の選択肢になる。
よくある質問
同じ回で複数の区分に申し込めるのか。 当年の受験案内に具体的な規定があるため、前年の規定をそのまま当てにせず必ず確認すること。
行政区分は技術区分より易しいのか。 易しいわけではなく、問われる知識の種類が異なる。行政区分は法律・経済の積み上げ、技術区分は大学の専門課程の延長という違いがある。
一般論文試験がある区分はどれか。 一般論文試験は行政区分に限って課される。技術区分・教育区分にはない。
教育区分は他の区分と同じくらい競争率が高いのか。 競争率は年度ごとに人事院が公表しており、教育区分は他の区分と個別に確認する必要がある。
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