セクション: 解説記事
公務員試験の専門試験とは何か
専門試験は区分ごとに異なる専門知識を問う試験で、行政法から工学分野まで幅がある。誰が受け、何を対策すべきかを解説する。
編集デスク
専門試験は、応募した区分に応じた専門知識を問う第一次試験の科目で、全受験者が受ける基礎能力試験とは別に、区分別に内容が大きく異なる。行政区分・技術区分・教育区分のどれを選ぶかによって、対策すべき内容がまったく変わる。
行政区分の専門試験は何を問うのか
行政区分では、憲法・行政法・民法といった法律系科目と、ミクロ経済学・マクロ経済学を中心とした経済系科目が多く出題される。大学で法学・経済学を学んだ人には有利な内容だが、そうでない受験者も過去問演習で着実に対応できる分野である。行政法と経済学は特に配点が高いとされ、優先度の高い科目として扱われることが多い。
技術区分の専門試験は何を問うのか
技術区分は、土木・機械・化学・農業など、各分野の工学・理学の専門知識を問う。大学でその分野を専攻していれば、大学の学習内容の延長として対策できる点が行政区分とは異なる利点になる。当年に実施される技術区分の一覧は、必ずその年の受験案内で確認すること。
専門試験を受けなくてもよい区分はあるのか
一般職試験のすべての区分に、その区分に応じた専門的な内容の試験がある。基礎能力試験だけで受験できる区分は一般職試験には用意されていない。区分選びに迷っている場合は行政・技術・教育の区分の選び方を参照してほしい。
基礎能力試験とどう組み合わさるのか
基礎能力試験と専門試験(行政区分は一般論文試験も)は合算されて第一次試験の結果になる。専門試験は問題数が多く、短期間の演習では伸びにくい知識を問うため、独学は可能かで触れているように、多くの受験者はこの科目に最も早く学習時間を割いている。
区分は途中で変更できるのか
区分の申込方法や変更に関する規定は当年の受験案内に定められている。専門試験の内容は区分ごとに固定されているため、学習を始めた後の区分変更は現実的なコストが大きい。
専門試験の後には何があるのか
第一次試験を通過すると、第二次試験の人物試験に進む。合格すれば最終合格者名簿に載り、そこから官庁訪問を経て採用が決まる。
よくある質問
専門試験は基礎能力試験より難しいのか。 単純な難易度の差ではなく、求められる準備の種類が違う。専門試験は積み上げた知識量、基礎能力試験は反復で伸びる解答技術を測る。
大学でその分野を学んでいなくても対策できるのか。 行政区分の法律・経済分野は不可能ではなく、毎年多くの受験者が独学で対応している。技術区分は関連する専攻がない場合、対策の難易度が上がる。
専門試験単独の合格ラインはあるのか。 ない。基礎能力試験(行政区分は論文も)と合算されて第一次試験の判定が行われる。
教育区分にも専門試験があるのか。 ある。2025年に新設された教育区分にも、その分野に応じた専門的な内容が用意されている。
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